【体験談】応援ナースの働き方と地域定着のリアル|離島・Iターン支援制度と“種子島の現実”

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【体験談】応援ナースの働き方と地域定着のリアル|離島・Iターン支援制度と“種子島の現実”

コロナ禍をきっかけに「応援ナース」という新しい働き方を選び、北海道・横浜・種子島などで勤務してきた私。
現場を渡り歩くなかで見えてきたのは、「働く環境の格差」と「地域に根づくチャンス」でした。

この記事では、応援ナースのリアルな職場環境・生活コスト・Iターン支援制度の活用事例をまとめます。
これから応援ナースを始めたい方、地方での働き方を考えている方にとって、きっとヒントになるはずです。


1. 函館で感じた職場環境の壁|「いじめ・無視」が残る現実

北海道・函館で勤務した際に痛感したのが、人間関係の難しさでした。
勤務先の一つである函館の病院は規模の大きな精神科中心の病院でしたが、
スタッフ間のコミュニケーションに課題が多く、**「いじめ」や「無視」**といった行動が見られました。

同時期に関西から来ていたトラベルナースの同僚も「1ヶ月で辞めた」ほど。
私自身も「もう行かない」と感じた経験です。

もちろん、すべての職場がそうではありません。
ただし、応援ナースとして全国を回ると、人間関係のトラブルは一定割合で存在することを実感します。


2. コロナ禍で転機|応援ナースという柔軟な働き方を選んだ理由

約6年間勤務した滋賀県の精神科病院を辞めたのは、コロナ禍の真っ只中。
「一度、自分の人生を見つめ直そう」と決意しました。

知人のすすめもあり、応援ナースとして全国を回る働き方へ転向。
この働き方の魅力は、**「住まい」「契約期間」「勤務地」**を自分で選べる柔軟さにあります。

  • 寮付きで生活コストを抑えたい人
  • ご夫婦で働きたい人
  • 定年後に地域貢献をしたい人

多様なバックグラウンドを持つ人が「第二の働き方」として応援ナースを選んでいます。


3. 地域別のリアルな生活コスト|離島が一番貯まる!

🏝️ 種子島:人が優しく、働きやすさNo.1

これまで勤務した横浜・北海道・種子島・根室の中で、
最も環境が良かったのは種子島でした。

驚くべきは生活コストの安さ。
家賃・光熱費・駐車場・Wi-Fiを合わせて月1万円以内
昼休憩には寮に戻って昼食を取れるため、外食費もゼロ。
地元作業所が販売する野菜も格安で、「週5,000円使うかどうか」という食費でした。

夜勤なしでもしっかり貯金ができ、生活コストを抑えながら心の余裕を持てるのが離島勤務の魅力です。

🏙️ 横浜・東京:交流と出費が増える都市部

一方、都市部勤務では交通費・交際費・オフ会参加費などで支出が増加。
交流の機会が多い分、貯蓄率は下がりやすいのが実情です。


4. 応援ナースでも使える!Iターン支援で最大20万円給付

離島勤務をより前向きにしてくれたのが、Iターン支援制度の存在でした。
種子島では、応援ナースであっても対象になり、以下のサポートを受けられました。

  • 家賃の半額補助
  • 20万円の給付金

保健センターへ正直に「6ヶ月契約から延長して10ヶ月勤務」と申告したところ、
上司から「全然いいよ」と即承認。

「応援ナース=短期」というイメージがありますが、
地域医療に貢献すれば制度の枠を越えて応援されることを実感しました。

【実例】私が種子島で活用した支援制度の詳細

**「応援ナースは短期だから無理だろう」**と諦める必要はありません。地域医療への貢献意欲があれば、制度は柔軟に適用されるケースがあります。

実際に私が種子島(西之表市)で利用した制度の公式情報がこちらです。この制度は、看護師だけでなく、理学療法士、薬剤師、社会福祉士など、多岐にわたる医療人材の定着を目的としています。

西之表市医療人材確保対策事業 公式ホームページ


5. 根室で見た「定着」のリアル|結婚・正社員化も

北海道・根室で一緒に働いた応援ナースの中には、
後に現地で結婚し、派遣から正社員へ転換した方もいました。

「縁もゆかりもない土地」であっても、
人とのつながり次第で「第2の人生」が始まる。

応援ナースは単なる“つなぎ”の働き方ではなく、
地域に根づくきっかけになり得ます。


6. 種子島から広がった「インタビュー活動」という新しい挑戦

離島での生活は、静かで穏やかな時間が流れます。
その時間を活かし、私は医療従事者へのインタビュー活動をスタートしました。

全国の看護師・理学療法士・薬剤師・介護福祉士など、
同じ医療の世界で働く仲間に話を聞くうちに、
「働く場所が違っても、悩みや希望は共通している」と気づいたのです。

今ではこの活動を通して、
**「医療×地域×働き方」**をテーマにした記事を発信しています。

目標は、医療職100人・200人へのインタビュー。
それぞれの声を、次の世代の働き方のヒントにしたいと思っています。

このインタビュー記事は、実は友人ナースとの雑談から生まれました。
同じく現場で奮闘しているナースぴぃ子さんのブログ
▶︎ ナースぴぃ子のオシッコ相談室
では、排尿ケアチームの立ち上げや“おしっこの悩み”を笑って学べる記事が満載。
看護の世界をユーモアで包む素敵なブログです。


まとめ|応援ナースは「働きながら人生を見直す」チャンス

  • 都市と地方では、職場環境や人間関係のギャップがある
  • 離島勤務は支出が少なく、貯蓄がしやすい
  • Iターン支援などの制度は応援ナースでも活用できる
  • 応援ナースから地域定着・結婚・正社員化の事例もある

応援ナースは、“人生の小さな転機”をくれる働き方です。
短期契約のつもりで行った先が、自分にとって一番落ち着く場所になることもある

もしあなたが「今の職場に違和感がある」「もう少し自由に働きたい」と思っているなら、
一歩踏み出す価値はあります。